エイシア・ヴォイドの物語

  • 2019.03.30 Saturday
  • 00:04

 

   

         キリスト信者の家庭に育つということは、親と違う考えはいつも否定されるということを意味していました。家族の規範から外れるかもしれないと考えただけで、私の中には恐れが生まれました。ですが家族の中で一番若く、唯一の女の子だった私は、そうした両親の信念から遠く離れたことをいろいろと体験し、知っていました。3歳の時には、私は天使や精霊や動物たちとのおしゃべりを楽しんでいました。自分の霊的な世界と、親のキリスト教的な伝統との間の亀裂をさらに広げたのは、私の過去世に対する強い関心でした。
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   その頃、私は人を見ると、その人の顔が変わっていくのが見えました。その時はこの奇妙な現象を理解できなくて、これはきっと悪いことであり、「神様から遠い」ことかもしれないと思っていました。それは他の人は誰も体験していないようだったからです。多分、他にも私には何かおかしなことがあったのかもしれません。ですがそれを口にして傷つくのが怖くて、真実が知りたいとは思いましたが、それを人に話すことはありませんでした。
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   1987年の冬、私の乗っているバンに小型トラックが衝突し、23歳の私の体は車の中に閉じ込められました。車は燃え上がり、激しい炎が私を襲いました。パニックに陥った私は、ドアを開けようとしましたが、どのドアも曲がっていて開けることができませんでした。息ができず、ほとんど失神しかけた時、私の守護の天使が現れました。茶色の巻き毛が彼の顔を取り巻き、皮膚は彼の身体を覆っている栗色と灰色と青の衣と同じように滑らかでした。
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   奇跡的に、彼は半分開いていた窓を通って、炎の中から私を救い出しました。私は何とか生き延びたようですが、身体の約7割を火傷したうえに、「多重合併症」を引き起こしました。私は最も重症の患者として2か月間、ICU(集中治療室)に入れられました。呼吸の一つ一つが、私の最後の呼吸になるかもしれませんでした。
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   突然、私の呼吸器の警報が作動し、看護師や医師が私の元へ駆けつけました。「コードブルー!」と彼らは逆上して叫びました。私は死にかけていました。そして私の霊的な身体はそこから浮き上がり、ドアを通り抜けて夜の広い星空へと抜け出しました。そこには1人の女性と2人の男性が待っており、自分たちは霊界のマスターだと名乗って私を出迎えました。着心地の良さそうな自然な色の衣を身に着けた彼らは、知恵と優しさを放っていました。
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   そして、「あなたのことはすべて知っています。神の代理として自分たちはあなたに自分の人生について教え、あなたを愛へと導いていく役目があります」と言いました。「あなたは霊と結びついていた子ども時代を忘れてしまいました。大人になってから、あなたは恐れでいっぱいになっています」と年配のマスターが言いました。「私たちは、あなたがかつて持っていたワンネスを取り戻すために教えます。そしてあなたを助けるために、あなたの他の人生を見せましょう」。
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   私は、「他の人生って過去世のことですか? 私はキリスト教の信仰で育ちました。神父様は人生は一つしかなく、その後は天国か地獄に行く、と聞いています」と言うと、「それは正しくありません」と彼は答えました。

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        「人の顔が変わるのが見えたり、その人の周りの情景全体が動き出したりするのは、その人の過去世なのですか?」と訊ねると、「その通りです」と女性のマスターが答えました。「私が作り出したものではないのですね?」と私は大きなため息をつきました。私は何もおかしくなかった、気が違ってたわけでもなかったのです!
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   その瞬間、何気なく下を見ると、ベッドに横たわる私の焼け焦げた命のない体が見えました。医者や看護師が私を蘇生させようと努力を続けていました。数分間過ぎただけなのに、それは何時間にも感じられました。私は自分の注意を、再びマスターたちに向けました。

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   「さあ、授業を始める時間です」とマスターたちが言いました。「あなたには、一つは恐れから、もう一つは愛で生きた同じような人生を見せます。この二つの人生は、あなたとあなたが接した人々に大きな影響を与えました。この体験はあなたを恐れから愛を選択する方向へと導き、あなたの人生を変えていきます」。
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   マスターが腕を上に挙げると、いくつかの光のスクリーンが私を取り囲みました。「過去世を見る用意はできましたか?」と彼らは言いました。スクリーンに一人の男が現れ、巨大な地下倉庫の中で穀物の袋を動かしています。袋の数を数えている彼の長い上着が、泥の床に垂れています。袋の数を記録しながら彼は唇をすぼめ、「これでは足りない」と言って頭を振りました。そしてもっと明るい別の部屋へ行くと、椅子にドシンと座り、机をこぶしで叩きました。
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   するとドアが開いて、布で髪を包んだ若い女性が彼の足元に倒れ込みました。彼女は両手を握り締めて彼に懇願しました。「家族が飢えています。助けてください。あなたが最後の望みです」。彼女は泣きながら握りしめた両手を高く上げました。彼女の目は彼の顔に、情け深い反応を必死で見つけようとしていました。
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   「お前にやるものは何もない。帰れ!」男は立ち上がり、上着を翻(ひるがえ)しました。布の固い縁(ふち)が床を叩き、彼女の顔にほこりの渦を浴びせました。「いいえ、あなたはお分かりではありません。私たちはあなたの穀物をいただけないなら、死んでしまいます」。彼女は男に乞い続け、彼の上着の裾を掴みました。
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   「出て行け!」。彼は彼女を壁の方に押しのけました。彼女はドアからよろめくように出て行き、待っていた家族のほうに行きました、すると子どもが駆け寄って来て彼女の腰に腕を回しました。しかし彼女は息子を地面に突き飛ばすと、「やめなさい!」と怒鳴りました。彼女は絶望してすすり泣いていました。
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   スクリーンが引き上げられ、それを見て怒りを感じていた私は言いました。「なんて酷い男! どうしてあの男は私をあんな風に扱えたの?」すると三人のマスターたちは、優しい笑みを浮かべて私を見ながら答えました。「あなたはあの男だったのです」。その時、真っ赤に焼けた鋼鉄の棒のようなものが、私の胃を突き刺したような感覚を覚えました。私はそれを飲み込もうとしました。
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   「多分、彼女のための食糧はなかったのでしょう。誰か他の人のためにあの穀物が必要だったに違いありません。あるいは翌年の収穫のために植える穀物が必要だったとか・・・」 私は自分を守ろうとしてくどくどと弁解してしゃべり続けた揚げ句、ついに叫びました。「私はNOと言わねばならなかったのです!」。
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   彼らは優しさを込めて言いました。「問題は、あなたがNOと言ったことではなく、それを閉じた心で言ったことなのです」。私は肩を落とし、「どうすれば愛を持ってNOと言えるのかわかりません」。すると、「実はあなたは知っています。あなたが愛に溢れた心を持っていた人生を一緒に見てみましょう」。私は震えながらスクリーンに目を戻しました。
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   そこには髪を腰まで垂らした若い女性が映っていました。彼女は一人の男が穀物の袋を横にした上に座っている部屋へ入ると、泣きながら言いました。「私の家族には食べ物がありません。お願いですからお助けください」。彼女は男の足元にひれ伏すと、両手を彼の顔に向けて伸ばしました。すると彼は体を屈めると、自分の手で彼女の手をくるみ、「申し訳ない。それはできません」と言いました。
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   その声は断固として、しかも優しさに溢れていました。「あなたにも、あなたの家族にも差し上げる穀物はありません」。そう言うと、彼は優しく彼女を立たせ、ドアのほうに連れて行きました。外では彼女の幼い子どもが駆け寄って来て、彼女は息子を抱きしめました。
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   スクリーンが取り去られ、「愛の心でNOと言うことができるのですね」と私は言いました。「あなたの外の状況に心を左右させてはいけません。どのような状況にいても、心を先導させることです」とマスターが言いました。私は言いました、「怖れている男として生きた時、私の態度は若い女性の中に恐れの波を生み出し、それが彼女の家族にも伝わりました。でも、別の人生で一人の女性に愛を与えた時、彼女も自分の家族に愛を与えました」。
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   「その通りです。私たちは皆つながっています。一人の幸せは他のすべての者の幸せに織り込まれるのです。愛を与えるか、恐れを与えるかによって、すべての人だけでなくすべてのものに影響を与えます。ここで学んだことを他の人に伝えるようにしてください。人は霊的な癒しを受けるために、臨死体験や死の体験をする必要はありません。指導を受ければ誰でも、自分自身の過去世を見たり感じたりすることができて、そこから学ぶことができます」。

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   あなたにもっと教えるために、自分たちはまた戻って来るが、あなたは今、自分の体に戻る時が来た、とマスターたちは言いました。医者たちは私を蘇生させたのです。瞬間、私は肉体の重さと痛みを感じました。何週間かが過ぎ、その間、マスターたちはずっとやって来て、私を指導してくれました。また私が完全に回復するための忍耐力を、自分の中に発見するのを助けてくれました。
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   こうした霊的な教えは、私の生活の基礎になりました。マスターたちは、聖なるものと一つになって壊れたと感じているものを癒す方法を教えてくれました。真実を知るために誰も私のように臨死体験をする必要はありません。必要なことは、恐れを手放し、心を開く方法を見つけることです。そして私には事故という劇的な体験を通して、目覚めへの呼びかけが必要でした。しかし、おそらくあなたには、マスターのこうした言葉だけで充分かもしれません。
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過去世がもたらすメッセージ

   

ヘザー・リベラの物語

  • 2019.03.28 Thursday
  • 00:05



   若い時、私は首に触れるものは何でも嫌いでした。なのでタートルネックやスカーフ、襟巻きなどを身につけたことはありませんでした。2000年に喉(のど)に腫瘍ができ、手術で取らなければなりませんでした。外科医の刃物が喉に当てられた時、私はいつもよりずっと強烈に反応しました。ふだん、我慢強い私には考えられないことでした。その時の傷が今も喉に残っています。
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   私はまた、時々声が出なくなるという問題を抱えていました。はっきりした理由もないのに、何日間も声が出ないことがよくあったのです。精密検査は3回受け、スピーチ療法にも行きましたがまったく効果がありませんでした。さらに2、3年前、薬の副作用でパニックになったことがあります。それまで、そんなことは一度もありません。喉が完全に詰まってしまうのではないかと、酷い妄想に陥ったこともあります。自分はもう死ぬのだと思いました。そうした感情的なつらい恐怖から回復するのに数日かかりました。
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   退行催眠のセッションで、一人の騎士が白い馬の前に立っているのが見えてきました。その騎士は鎖肩ビラ(鎖を編んで作られた鎧)を着ていました。彼は左手に盾を持ち、右手に剣を持っていました。彼の黒い波打つ髪が彼の右目を半分覆い隠し、やつれた顔は灰色でした。その騎士は私であり、戦いに疲れ果てていました。
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   食料もなく、しかし強い義務感と道義心を感じており、私には戦う義務がありました。しかしどこかで、それは正しいことではないという不安な気持ちもありました。死ぬことは怖くはなく、立派に死ぬ覚悟がありました。私には愛する女性はいませんでしたが、ただ、馬に対する愛と優しさを感じていました。
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   場面が変わり、私はそこで戦っていました。緑の草原で私は立って戦っていました。右手にはしっかりと剣を握っていました。退行催眠中、私はセラピストのオフィスの椅子の上に仰向けに横になっていましたが、右手を固く握りしめ、まさに剣を持っているかのように腕を上に上げていました。そして左手は見えない盾を掴んで固く握りしめていました。私はどちらの拳(こぶし)も握りしめていて、広げることができませんでした。
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   突然、私は血でむせました。喉を剣で突き刺されたのです。私は喉がつまり、あえいで咳き込みました。やがて私の肉体は重たい鎖の鎧(よろい)の下で冷たくなっていきました。自分の血で喉を詰まらせ、私は自分が死につつあることに気づいていました。しかし、私は恐れてはおらず、湿った灰色の空を見上げていました。戦いは名誉の戦いであったこと、そして自分は名誉の中で死ぬのだと知っていました。
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   私の魂は自分の肉体から浮かび上がろうとしましたが、味わっている感情だけでなく、痛みも喉の詰まりもまるで現実のようでした。そして私は肉体から去ることができませんでした。幸いに痛みは鎮まり、私は宙に浮かんでいました。平和でした。ただ安らぎを感じていました。私はやっと、両手に掴んでいた武器を手放すと、手がリラックスしました。
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   この安らぎは今まで経験したことのないほど深いものでした。痛みも苦しみもまったく消えて、すべてがゆったりと浮かんでいる感じと静けさに包まれていました。私は永遠の中にいるように感じていました。ずっとそのままでいたいと思い、私は騎士を行かせたくはなかったのです。しかし今に戻るようにと誘導され、セッションは終わりました。
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   私は圧倒されており、セラピストに感謝を述べた時、私は自分の声が澄んでおり、強くなっているのに気づきました。それまでは声がうまく出せず、常にかすれており、ほとんど囁くようにしか話せなかったのが、再び元気な声に戻っていたのです。騎士の死を体験することによって、私の声の問題が解決されたのでしょうか?
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   次の日から毎朝、自分の美しい声とともに目覚めました。電話に出るたびに、自分の声に驚き、うれしく感じました。私は騎士についてもっと学び、紋章についてもっと研究したくなりました。なぜ自分があるジャンルの文化や音楽、芸術作品、シンボルをこんなにも好きなのかがやっと解りました。またなぜ、自分が昔の人のように振る舞ったり、特別な倫理観や習慣や癖を持っているのかもわかりました。
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   そして自分が怖れていることや、自分の長所をもっとよく理解できるようになり、それがどこから来ているのかが解るようになりました。声の調子が良くなったことは驚きでしたが、自分の特徴を以前よりもずっと高く評価できるようになりました。しかしそれ以上に素晴らしいことがあったのです。
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   この退行セッションの体験の後、私は憑かれたように中世の歴史のこまごましたことを勉強しました。ですが今は、興味はありますが以前ほどではありません。それは細かいことに焦点を当てすぎると、大きな全体図を見失うからです。それは自分が昔騎士であったとか、誰それであったということよりも、それが持っている意味やメッセージのほうがもっと重要だと解ったからです。
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   それは、もし私が今の人生の自分よりもずっと大きく、広い存在であるということを受け入れれば、人生の意味は途方もなく大きくなるということです。真実の一つは、私たちは死なないということです。私たちは過去に何度も出会った同じ魂たちと、これからも何度も生まれ代わっては繰り返し一緒に人生を経験するのです。私たちは常に彼らを発見します。「死が二人を分かつまで」ということではありません。死でさえも私たちを切り離すことはできないというのが真実です。
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   私たちが誰かに悪いことをすると、別の人生でその人たちは私たちのところに戻って来ます。それは私たちに償いをする機会を与えるためです。同じように私たちに悪いことをした人は、その償いをするために戻って来ます。私たちは家族や友達だけでなく、以前に傷つけた人にも再び出会います。ですから敵意や怒りを持ち続け、他の人を傷つけるのは時間とエネルギーのムダです。たとえ同じような問題や同じ魂に何千回も出会わなければならないとしても、私たちは人との関係を浄化し愛することを学ぶのです。
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               ☆ ☆ ☆ ☆
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   私たちの肉体や心は、本来の自分である魂が、この物質的な世界で身に着けている仮面のようなものです。私たちは死ぬとその仮面を外し、本来の自然の状態になって休息します。そこには消滅も忘却もありません。私たちはただ、容貌や衣類やその他に身に着けていたものをすべて脱ぎ捨て、霊的な世界へ戻っていくのです。そこで私たちは新しくなり、再び元気を回復します。そして、たった今、後にしてきた人生で自分の学びは何であったかを考察します。
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   その場所は、何世紀にも渡る魂の友人たちとの再会を果たす場所でもあります。私たちはそこで、次に地球に転生する時の人生について計画を練ります。そして、時期と状況が自分の生きるべき人生とピタリと合った時、私たちは新しい仮面、つまり人間の赤子の肉体と脳を身に着け、物質的な(それは地球だけとは限らず)世界へ戻るのです。新しいエネルギーと新しい容姿をまとって、もう再び転生を必要としなくなるまで、霊的な学びを続けます。そして、学びを終えたそのあとは、今度は向こう側から人々を助けるようになります。
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   私たちがより高い展望と理解を獲得し、今この世で送っている人生は、私たちの魂が何億年もかけて体験して来た何万回もの人生の一つだと解ると、意識が拡大し、時間の感覚がなくなって喜びを感じます。罪悪感、絶望、囚われの気持ちや駆り立てられるような感覚がなくなります。私たちにはレッスンのための永遠の時間があるのです。私たちの何らかの症状や恐れは前世から引き継いだものです。ですが一度、自分がこの身体と頭脳以上の存在であることが解れば、私たちには常に希望がもたらされます。
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   私たちの最大の学びは、愛を学ぶことです。苦痛の原因を思い出せば、苦痛は癒されます。その過程で、自分は愛に満ちた霊的な存在であるという真理に目覚めていきます。すると、心配や恐れが消えていきます。それは私たちの本来の姿を隠していた障壁が取り除かれていくからです。すると私たちの最高の可能性が発揮されるようになり、私たちは自分を癒し、世界を癒すことができるようになります。
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   その理解はあっという間に起きることがあります。突然、人生の意味と目的がわかり、明晰で直感的な悟りがやって来るのです。ゆっくりと一歩一歩慎重に、じわじわと気づきが浸透し、無知のベールがそっと取り払われていくこともあります。禅の覚醒のように即座に分ったとしても、霧の朝の太陽のようにゆっくりと姿を現わしたとしても、その結果は同じです。
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   多くの障害が、私たちの理解を妨げています。私たちは押し付けられた特定の考え方や信念を、否応なく身につけていきます。これらは私たちがまだ幼くて、理解したり理由を考えたりすることなく、自分で意思決定ができなかった頃に、自分が属する社会や文化、宗教によって強制的に教え込まれて身につけたものです。その結果、私たちは違う考え方や価値観、システムに心を閉ざすようになります。閉ざされた心には新しい情報は届きません。ですから新しいことを学ぶこともできません。
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   幸いなことに、個人的な体験はこうした信念よりも強力なことがあります。一度体験すればあなたにはわかります。こうした理由から退行催眠や夢や瞑想により、時には自発的に過去世を思い出すことがあると、これまで閉じていた心が開かれ、懐疑主義の足かせからあなたは解放されるでしょう。そうなると問いかけが始まり、自分が今まで信じてきたことを何度も問い直すようになります。そしてあるものは捨て去られ、あるものは受け入れられます。こうして今こそ、本当の学びがやって来るのです。
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ブライアン・L・ワイス

トムの物語

  • 2019.03.26 Tuesday
  • 01:25

   

   過去世体験の効果は、症状の消滅として現れることがあります。単に想像するだけでは悲しみや鬱や脅迫観念は治りません。しかし過去世を実際に思い出すと癒しが起こるのです。理解は多くのレベルで起こります。意識のレベルだけではありません。ですが潜在意識レベルで理解が起きると非常に強力です。
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   心の深いところで過去世のドラマを観察すると、「そうか。この強迫観念や恐れ、親近感、才能、人間関係、症状はここから来ていたのか。わかった。私にはもうこれは必要ではない。もう手放そう」ということになります。すると、私たちは癒されるのです。
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   感情は一時的なものに過ぎないということも解ります。否定的な感情がなぜ起きるのか、その原因は何かが解ると、その否定的感情はたちどころに消えてしまいます。それは時に、今世での出来事や環境によって引き起こされています。しかし前世から持ち越されて、今世で再び起きていることもあります。
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   あなたを傷つけた人を許し、怒りを手放すことは簡単ではありません。しかしそれを手放せば、あなたは自由になることができます。歳を取ってから積む経験の強みは、同じような状況を前にも体験したことがある、と気づけるようになることです。
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   さっきまで怒っていたのに、あっけなくその感情は過ぎ去って行きます。怒りは生じてから、しばらくそこに留まりますが、いずれ去っていきます。それは雲が流れて消えて行くようなものです。私たちの感情も同じです。悲しみはやって来ては消えていきます。恐れもやがて鎮まります。不安もやって来ては消えていきます。ストレスも来ては去っていきます。
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   傷もいつかは癒されます。絶望も気づきに流れ込み、消え去っていくのです。すべては通り過ぎて行きます。すべてのものは過ぎ去っていくと解るだけで、癒しが起こります。しかし、もし感情や症状が長く続くようであれば、過去世を探究してみると癒しが訪れるかもしれません。
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   トムの場合がまさにそうでした。彼は中年の男性で、私のワークショップに参加していた時、二人ずつの組になってエネルギーワークの練習をしていました。その時トムと組んだパートナーは、自分の腹の部分に燃えるような感覚を感じました。彼女はその感覚がトムから来ていると感じました。

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   実習が終り、彼女から伝えられた直感は正しいとトムは告白しました。自分には胃がんがあり、放射線治療を受ける時、その腹の部分に燃えるような感覚が生じると言いました。彼はとても悲しそうに見えました。
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   二日目にトムの悲しみと暗さの答えが明らかになりました。彼は最近息子を亡くしていました。しかもそのすぐあと、奥さんが出て行ってしまったのです。彼女はトムが癌だと分った時、彼の元を去ってしまったのです。グループ全員が彼の悲劇的な事件から来る苦しみと悲しみに同情しましたが、なぜそんな大変な時に、彼の妻は去って行ったのだろうと不思議に思いました。
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   その答えがわかるのに、さほど時間はかかりませんでした。グループで退行催眠をする時、トムは自分でその答えを発見したのです。
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   トムは退行催眠でアメリカの南北戦争の時の人生に戻りました。彼はある女性と婚約をしていましたが、戦争が始まったことから二人は結婚することができませんでした。彼女は今世では彼の妻となっています。その後、戦争の末期にトムは家に帰り、婚約者と再び会うことができました。
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 場面が変わり、その時、敵軍の兵士たちが彼に襲い掛かりました。敵の兵士たちは銃で彼の胃を撃ち抜いたのです。そこは彼が今世で癌を病んでいる場所でした。その場所に彼は今世で、放射線治療を受けて燃えるような感覚を味わっていたのです。

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        トムである兵士の魂はは自分の体から浮き上がると、その情景を見ました。彼の婚約者は体を震わせて、慰めようがないほど泣いていました。彼は彼女の膝に頭を載せて死にました。彼女の涙が彼の顔の上に落ちました。
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   今世で妻が彼の元を去ったのは、他の男の処に行くためでも、彼に対して不満があったわけでもなければ、彼の知らない理由があった訳でもなかったことがトムには解りました。彼女はただ、トムが再び死ぬのを見たくなかったのです。それに気づいた瞬間、トムは悲しみと恐れと怒りを手放すことができました。そしてこのことを理解した時、大きな癒しが起きたのでした。
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   ワークショップの残りの時間の間に、トムは別人のようになりました。彼の気持ちはとても明るくなり、彼の体験は他の人々を助けました。妻が出て行ったのは個人的な理由や原因からではないと解りました。彼女は彼を再び失うことに耐えられなかった、というのが本当の理由だったのです。
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   そして彼は、人は死なないということも発見しました。彼は南北戦争の時代に生き、兵士として殺されましたが、今世、再びここに戻って来て、同じ女性、同じ魂と結ばれました。そして魂のレベルでは人間は永遠の存在であり、若くして亡くなった息子も、本当は死んでいないのだと悟ったのでした。
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   トムの体験はグループ全員に、信じられないほどの感動を与えました。彼の心痛や悲しみにみんなが同情していたのですが、あっという間に彼の表情と気持ちが明るくなったことに全員が驚きました。彼は許すことができたのです。彼は解放され、新たな人生を生き始めました。トムは再び希望を持てるようになったのです。
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   私たちの本質は魂です。そしてお互いが、すべての人がつながっています。一人に起こったことは皆に影響を与えます。一つの魂が希望を取り戻した時、他の魂たちも深いレベルで希望が持てるようになるのです。トムの様子を見て、私はあるたとえ話を思い出しました。
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   二人の修道士が流れの早い川を渡ろうとしていました。近くに一人の女性がおり、彼女も川を渡りたかったのです。しかし川の流れはとても早く、彼女は渡るのを怖がっていました。そこで一人の修道士がこの女性を背負って渡ることにしました。そして連れのもう一人の修道士とともに、川を安全に渡り切り、向こう岸へ着きました。彼は女性を背中から下ろすと、彼女は一人で歩いて行きました。修道士たちも歩き始めました。
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   しばらくすると、連れの若い修道士が言いました。
   「あなたが女性を背負って川を渡るなど、私には信じられないことです。それは私たちの慣行にも誓いにも反しています。私たちは女性には触れてはいけないのです。どうしてあんなことをしたのですか?」 すると年上の賢い修道士は答えました。「私は川を渡るとすぐ女性を下ろしました。だけどあなたはまだ女性を背負っているのですね」。
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   この物語をよく考えてみると、私たちも毎日、同じようなことをしていることに気がつきます。私たちは仕事や問題が終ってからも、それを手放しません。私たちは必要以上に、いつまでも仕事や問題を引きずり続けているのです。それは私たちに重くのしかかり、疲労させ、心にストレスを与えます。
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   それを正すためには、今という瞬間に心を集中させればいいのです。もちろん、これは簡単ではなく練習が必要です。しかし練習する価値はあります。過去からレッスンを学び、それを忘れないことは大切です。しかし一度レッスンを学んだら、その過去は手放しましょう。川を渡った後も、それを持ち続ける必要はないのです。

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ブライアン・L・ワイス
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千年も前の記憶を引きずる人間の「心の力」

  • 2019.03.24 Sunday
  • 09:04

 

 

   

ジェニファー・ウイリアムズ
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   退行催眠のセッションが始まるとすぐに、海が見えて来ました。遠くに船が去って行きます。その船の上にはバイキング(海賊)のような何人かの男たちがいます。時代は少なくとも千年は前です。それは気分が悪く、気持ち悪いものでした。その時、私は自分のお腹に気がつきました。私は少なくとも妊娠6ヶ月でした。そして私は誰が自分を妊娠させ、私の元を去ったのかが解り始めました。それはその人生での自分の父親でした。
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   彼は船に乗っている海賊たちの1人であり、この島に私を置き去りにしたのでした。私はまだ若い少女に過ぎませんでした。私は圧倒されるような数々の感情に襲われました。それは恥ずかしさ、困惑、孤立、悲しみ、怒り、そして絶望感でした。私は自暴自棄になり、剣を取ると自分の下腹の左側に突き刺しました。私は自分のお腹の子どもを殺そうとしたのです。ですがそれは、自分が死ぬことになってもかまわないという思いでもありました。
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   場面が変わり、次の記憶は赤ん坊を産んでいる所でした。私はその島で、自分1人で産みました。子どもは死産でした。私はこの自分である少女が、その後どうなったかを見極めることなく、この体験の記憶から離れました。しかし、これが過去世の記憶であることは明白でした。
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   セッションが終り、私は自分が剣を突き刺したお腹の部分に触ってみました。そこは6か月前から肌に炎症を起こしている場所とまったく同じところでした。その炎症は長さ9センチ、幅3センチの白い傷でした。私はそれが何なのか、何人かの医者を訪ねましたが、誰にも説明できませんでした。しかもどんな治療をしても消すことができなかったのです。
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   家に帰ると、夫にセッションで体験したことを話しました。私は下腹の部分を出すと、過去世で自分が剣で刺した場所を夫に見せようとしました。すると驚いたことに、傷跡はほとんで消えていたのです。翌朝、目が覚めた時には、傷は完全に消えてなくなっていました。そしてその後、二度と現れてはいません。
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   もっと重要なことは、それがきっかけとなり、夫と私は子どもを持つ計画を始めたことです。私たちは結婚してからすでに何年も経っていましたが、私はどうしても子どもを産む気にはなれなかったのです。子どもがどこか異常だったらどうしよう、子どもは私を愛さないかもしれない、などと怖れていたのです。そんなことが起きる理由は何もないにもかかわらず、子どもができたら夫は自分から去ってしまうのではないかと恐れていたのです。
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   しかしやっと、なぜ自分がこのような怖れを抱いていたのかが理解できました。それは千年も昔に起きたことが原因だったのです。そしてもう、そんな昔の人生の傷をいつまでも引きずる必要がないことに気がつきました。傷の原因を記憶の中に発見したことにより、その傷は消えてしまったのです。私たちは今、可愛い女の子の親になっており、とても幸せです。

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   こうした物語はどれも、過去世のテーマを反映しているだけではなく、私たちがどれほど人間の心の力を過小評価し、制限づけてしまっているかを示しています。ジェニファーの物語は多くの面で、私たちの意識を広げる要素を含んでいます。たとえば過去世で傷を受けた同じ場所に傷跡が現れ、そしてそれが消える現象です。同じような現象は、過去世でトラウマがあった場所に濃いあざを持って生まれて来る子どもたちの例があり、研究者たちはそれに関する多くの資料を集めています。
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   私たちは何千年も前に体験した恐怖や症状を、今生で引き続き背負う必要はありません。その傷で永久に苦しむ必要はないのです。カルマは罰ではなく、成長の機会です。ジェニファーが過去世で見た海賊の男たちは、彼女を島に置き去りにして見殺しにしたことを、彼女に償わねばなりません。
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   人を殺すことはいけないことであり、命を粗末にしてはいけないことを、彼らは深い部分で理解する必要があります。彼らはその後の人生で、体験を通してこの基本的なレッスンを学ぶのです。これらの体験が辛くて痛みを伴うとしても、それは罪の報いではありません。彼らが非暴力というレッスンを学ぶために、通らなければならない道なのです。
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   カルマのつながりは幾つもの人生に継続していき、それに関わる人間関係は何回も再構築され、広がり、満たされていきます。愛する人々は時を超えて一緒に旅を続け、一緒にレッスンを学んでいるのです。ある時は彼らが私たちに教え、またある時は私たちが彼らに教えます。

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   地球は私たちにとって学校なのです。そして私たちはクラスメイトであり、同時に先生と生徒でもあります。過去世を一緒に思い出すことにより、私たちに共通の旅に深く感謝する気持ちが生まれます。
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   理解することにより、私たちは他の人の心や気持ちを思いやることができるようになります。これが本当の共感です。私たちは彼らの恐れや希望、彼らの行動を理解できるようになるために、共感を学んでいるのです。それにより私たちはもはや、彼らの行動に傷つかなくなります。私たちは忍耐強くなり、相手を受け入れることができるようになります。禅僧のティク・ナット・ハンは、「理解することが愛の基本です」と言いました。

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                         ブライアン・L・ワイス
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 過去世の記憶がもたらすメッセージ


   

あるがままを許す

  • 2019.03.22 Friday
  • 09:19

 

 

ミラ・ケリー

 

   退行催眠のセッションが始まると、坂道を上がって行く一団の人々が見えてきました。このイメージは何だろうと思っていると、次第に焦点が合って来て、その一団の人々はネイティブ・アメリカン(アメリカ先住民族)だと分かりました。どの部族だろうと思った瞬間、答えが浮かんで来ました。それは平原に住む一般的な先住民族でした。私はその一団の中に自分を探しており、そこに私がいました。私は自分の名前が「アナナチモ」だと分かりました。

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   自分がアナナチモだと分かった瞬間、私は完全に彼になっていました。彼になるということは、彼の人生のすべてを体験し、彼の感情や思いを感じ、彼の肉体を持っているように感じることでした。アナナチモは若い男性で、敏捷(びんしょう)で引き締まった筋肉質の身体をしていました。彼は背が高く、長い黒髪を持ち、がっちりとした角ばった顎をしていました。北方へ行った時、自分でしとめた白熊の歯で作った首飾りをかけていました。

 

   アメリカ先住民族の一団は、注意深く坂を上って行きました。坂の上には平らな土地があり、そこには一軒の家が建っていました。彼らはその家に住んでいる白人の開拓者たちの様子を見に来たのです。開拓者たちはアナナチモの部族のものだった土地を侵略し、そこに住みついていたのです。

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   アナナチモは見渡す限り丘に囲まれた谷間を眺めると、左手を上げ、肩の前に手の平を置くと、自分の部族と土地を、開拓者たちの手から守ってくれるようにと真剣に祈りました。彼は大自然と心を通わせることができました。大自然は彼に話しかけ、木の葉が風に揺れると彼には木のささやきが聞こえました。花も茂みも草の葉もメッセージを伝え、彼はそれを読み取ることができました。彼はヒーラーでもあり、ハーブを用いて仲間の健康のバランスを取り戻すこともできました。

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   アナナチモが37歳の時、大切な出来事が彼の人生に起こりました。彼は野生の馬を捕らえると、その馬と深い絆を結びました。その馬には大きな赤と白の模様がありました。馬を「赤い稲妻」と名付けました。ある時、開拓者の白人たちがその馬を奪い取ったのです。アナナチモはその馬を逃がそうとしましたが、白人たちは彼を捕らえ、自分たちの馬を盗んだと彼を責めたのです。

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   白人たちは彼を処罰するために、彼の両手を頭の上で縛り上げ、彼を鞭(むち)で叩きました。私は背中を鞭で打たれる恐ろしさは体験しませんでした。白人たちが彼を鞭で打ち始めた時、近くにいた馬がそのすべてを観察しており、アナナチモの怒りと不正義に対する思いを共有しているのを見ただけでした。馬は前足を上げ、蹴り上げ、自由になろうとして大きな音をたてて暴れました。

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   しかしどうにもできませんでした。この出来事でアナナチモは気力を失いました。彼は馬を失い、さらに自分の土地と仲間を守る自信をなくしました。ひどく理不尽で不正義なことが行なわれたと感じたのに、自分にはそれを変える力がなかったと感じていました。

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   時の経過とともに、事態はさらに悪くなりました。彼の部族はその土地から追い出され、北西部の地方へと追われたのです。彼らの生活をなしていた狩場から遠く離れてしまいました。そして、とても寒い日にアナナチモは死にました。42歳でした。彼はテントの中に横たわっていました。

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   彼の魂が肉体を離れる時、自分は部族の人たちを守り、助けることができなかったという敗北感を感じていました。テントの外では彼の部族の女や子どもたちが、その日の暮らしを始めようとしていました。男たちはほとんど死んでしまっていました。彼らは寒さと飢えでどうしてよいか分かりませんでした。

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   退行催眠のセッションがほとんど終わりかけた時、私はその人生での学びは何だったのかを探し始めました。学びは「そのままであることを許す」というものでした。そのままなるように任せる、ということを私は学ばねばならなかったのです。私は自分の部族を守り、救うことができなかったという思いで、自分をひどく責めていました。しかし、どんなに頑張ったとしても、その痛恨の歴史的事件から仲間を守り、救うことはできなかったのが真実です。

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   私は人々の運命が、なるようにしかならず展開していくのを許さなければならなかったのです。彼らの魂はその体験を必要としていました。自分に必要なレッスンを学び、悟りを得るために、そのような困難な問題を体験すると彼らは決めていたのです。私は白人によって行われた大きな不正義を、自分が戦うと約束した悪だと見なしていました。それなのに、私の力が最も必要とされた時、人々を助けることができませんでした。

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   でも人々は救われる必要はありません。人々は試練に耐えてより強く、より賢く、より思いやり深くなるために、愛と支持と激励を必要としているのです。私は、人生の嵐から彼らを守ってはいけなかったのです。なぜならそうすると、彼らが学び、成長し、広がることがまったく出来なくなるからです。

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   しかし、どのようにそのままであることを許せばよいのでしょうか? 社会の不正義や彼らの過ちから人々を救ってあげたいという気持ちと、そのままにしてあげる愛と親切とのバランスを、どのようにとったらいいのでしょうか? このレッスンは私にとって非常に難しいものでした。私はこのことを学ぶために、何年も、そして幾つもの人生を必要としました。私の性別が変わり、名前が変わり、容貌が変わっても、私はいつも、人々を守るために駆けつけたいと思ってしまうのです。

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   その夜、セッションが終った後、私はこの重い課題をずっと心に抱えたまま、宿泊施設の自分の部屋に戻りました。そしてその時、隣の部屋に泊まっていた2人の女性が、鍵を部屋の中に置いたまま出てしまい、ドアに自動的に鍵がかかり、部屋を閉め出されていました。外は激しく雨が降っており、私の隣人たちは裸足でした。何という場に居合わせたのでしょうか? 私はすぐに助けを申し出ました。

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   私は雨の中を歩いて行き、管理の係の人を探しました。この小さな事件は、私のために起こったのだと感じました。なんて素敵な贈り物なのでしょう? 宇宙は私に最後のレッスンをくれたのです。私はできる限り人を助けてあげるべきであり、その努力を惜しんではならないのです。

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   ですがその一方で、次のこともわかりました。それは問題が起こらないように防いだり、困難から救出したりすることで、その人の人生の道を変えようとしてはいけないということです。なぜならば魂が大切な体験をして成長し、広がるのを邪魔することになるからです。私は締め出された隣人に感謝しました。このレッスンの答えがはっきりとわかったからです。

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   この退行催眠のセッションから3年が経ちます。このことがわかってから、私に信じられないような変化が起こりました。駆けつけて人を救う必要があるかどうか、私は以前とは違う展望を持っています。私は人それぞれの道が紐とかれていくのを許し、そこにある素晴らしい価値と力を尊重し、見守ることができるようになったのです。
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前世体験が与えてくれるメッセージ

   

   


 

自分の人生の目的を見つけるエクササイズ

  • 2019.03.20 Wednesday
  • 11:48

 

 

   「私の人生の目的は何ですか?」
   この問いが私が最も多くクライアントから聞くものです。むしろ自分の使命について明確にわかっている人が、私のところにやって来ることの方が稀でしょう。この問いが最も重要な意味を持っていることには、それなりに理由があります。それは私たちが、本来どういう存在であるのかという本質に関わっているからです。
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   私たちの創造性を行動に変換していくことは、私たちの本質を表現することです。それはそもそも、なぜ私たちが創造されたのかという部分です。私たちの魂がどのように、またどうして創られたのかについて語られたセリーナの物語を覚えているでしょうか? 「大いなる源」は、あなたという独自のエネルギーの組み合わせを必要としてあなたを創造したのです。それが、あなたが創られる以前に、あらゆる存在が感じていた空虚さです。私たちは、自分自身というユニークな色合いをブレンドする目的で創造されました。
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   「大きくなったら何になりたい?」というのは、私たちが子どもの頃によく聞かれた質問でした。私たちは自分を定義するような一生涯の仕事、あるいは一つの肩書や目標を持たなければならないと信じています。なので、それが見えないと混乱してしまいます。そして半狂乱のゲームを始めることになります。「これが私のキャリアか? 私の人生の目的は何? 私は人生の目的がわからない」。こうして私たちは、自分自身の内側にではなく、外側に応えを求めようとします。
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   ですが、答えはとてもシンプルです。
   あなたの唯一の人生の目的とは、「あなた自身」になることです。それがあなたが創造された理由であり、あらゆる瞬間に、完全に、自分自身であることです。ですがこの答はしばしば、人々にショックを与えます。彼らは、「そんな簡単なことであるはずがない!」と言います。彼らは自分の人生の目的はもっと大きなもので、偉大で、彼らの時代においてもっと価値あるものであるはずだと期待しているのです。
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   でも真実は、最も偉大な使命は一歩一歩の積み重ねで達成されるということです。偉大な人生は、一瞬一瞬を大切に生きられてつくられるのです。そもそもあらゆる瞬間において、自分自身を十全に完璧に生きること以上に、この時代に大事なことがあるのでしょうか? 私たちは1人1人が違っているので当然、シンプルな人生の目的の表現もそれぞれ異なります。
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   あなたの人生の目的の表現がどんなものであるのかを発見するために、私は一つのプロセスを提供したいと思います。少なくとも20分以上、静かにできる時間を確保してください。自分自身に次のような質問を行ない、答えを書き出してください。
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 ◎あなたがやっていて最も楽しいことは何ですか?

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 ◎あなたにとって最も簡単にできることは何ですか?

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 ◎あなたの得意なものは何ですか?
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 ◎あなたが人からほめられることは何ですか?

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 ◎あっという間に時間が過ぎ去るように感じることは何ですか?

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 ◎あなたが我を忘れて没頭することは何ですか?

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   これらの問いの答えは、あなたの人生の目的を知るための最初のステップになります。これらによって人生の目的について、大まかな概念を与えてくれます。次のステップは、あなたがこれらのスキルをどのように肉体次元に根付かせることができるかを問うものです。
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 ◎「私に喜びをもたらす方法で、どのように自分の能力を使って、人々に役に立つことができるだろうか?」と自分に問いかけます。
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   この問いについて瞑想し、思いついたことを書き留めます。自分自身の内なる衝動を信じ、ワクワクする気持ちを尊重すれがそれが行動につながります。ですが、それが何か「でかい」行動であることを期待してはいけません。そうではない場合もあるからです。それが仕事やキャリアになるのかは、この時点では知る必要はありません。
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   一歩進むごとに答えが明らかになっていきます。一歩進むごとに道が作られていくのです。大事なのは行動を起こすことであり、あなたがこの肉体次元に、自分の創造的エネルギーを根付かせようとしていることです。自分が書き出したことが、今後の日々や数ヶ月、数年間の青写真になっていくのだという視点を持ってください。
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   三つ目の最後のステップは、「自分に喜びを与えることを行動にする」というものです。人生の目的を生きるカギとなるのは、あらゆる瞬間に自分自身に対し、
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 ◎「この瞬間に与えられているあらゆる選択の中で、自分にとって最大の喜び、興奮、充実感をもたらすものは何か?」と自分に聞くことです。
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   そしてその行為を選択するのです。それくらいシンプルなことです。この問いを心から受け止め、そこから生きるようにしてください。私がどのように道を開いて行ったのかという物語が、あなた自身の励みやインスピレーションになることを願っています。私はただ、一歩一歩自分がワクワクすることを追いかけて行っただけなのです。
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   「人生の目的がわからない」という考えを手放してください。たとえ今あなたが自分自身になるための、最初の容易い一歩を踏み出しているに過ぎないとしても、一歩を次の新しいアファーメーション(決心、宣言)に置き換えてください。

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   「私は自分の人生の目的を生きている。あらゆる瞬間に本来の自分自身を生き、自分がワクワクすることをしている」。
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   私たちの人生の目的とは、本来の自分自身になることと、自分がワクワクすることを行なうことです。そしてそのことが結果的に、他の人々に最も貢献しているのです。自分のワクワクすることを生きてください。そしてあなたの周囲にいる若者たちにもそれを教えてあげてください。大人たちが、あらゆる瞬間にもっと自分自身でいられるように励ましてあげてください、
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   でもなによりも大事なことは、あなた自身が自分の情熱を生きていることです。自分のワクワクすることを生きてください。ただ、あらゆる瞬間に本来の自分自身でいるということを通して、誰もが内なる神と自分自身を尊重するならば、どれほど世界が変わっていくのかを、あなたは想像できるでしょうか?
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退行催眠療法セラピスト
                 ミラ・ケリーのメッセージ

現実は自分が信じているように展開している

  • 2019.03.18 Monday
  • 10:54

 


   信じることを学ぶ必要はありません。疑わないことを学べばよいのです。バシャールが言うように、疑念とは、本当の自分と合致していない信念を100%信じることです。例えば、もしあなたが失業していて、自分は給料のいい仕事を見つけることはできないだろうと自分を疑うならば、あなたが欠乏という信念に全信頼を置いていることになります。つまり、あなたは自分が十全ではないという信念です。
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   もし私たちが疑念を抱いているのなら、本当の自分と調和していないことを信じているのです。私たちの魂はある特定の状況に対して、ものすごく注意を注ぎ、信じ込むことができるために、肉体次元での自分の現実を創造し、それを体験することができます。
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   私は退行催眠を通して理解したことは、肉体的に生まれ変わるためには、全幅の信頼という状態にいなければそんなことは不可能だということでした。私たちの本来の特質と能力を忘却し、制限だらけの地球という次元に身を置くためには、全身全霊の信頼があってこそ可能なのです。
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   私たちは転生という地球への駐在期間において、すでに自らの内に大いなる源への完全で透徹した信頼を持っているのです。したがってバシャールの言葉にもあるように、私たちは常に(何かを)信じているのです。私たちの内にそうした信頼という機能が本来的に備わっているのならば、自分が真に望んでいる現実を体験するために、それを方向付けるだけでよいのではないでしょうか。
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   信頼に関するこのような一風変わった考え方を知ることで、私はどんなにか心が楽になりました。私は信じることを学ぶ必要はなかったのです。そのために超えるべきハードルはありませんでした。なぜなら私は本来すでに信頼する方法を知っており、しかもあらゆる瞬間に何かを信じているからです。(何かを信じていなければ今の現実はない)
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   私が取り組まなければならなかったのは、なぜ自分が「欠乏」という考えを信じているのかということでした。それは特に、自分が情熱を注げるような仕事によって、経済的にうまくいくことはないという信念です。私にとって答えははっきりしていました。
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   それは仕事のストレスや長時間労働、日夜を問わずクライアントの必要に対応しなければならないという期待に沿うこと、不条理なまでに短い締め切り期限、疲労と私生活の欠如など、これらに私は慣れきっており、どうそれと付き合えばよいかを知っていました。これらがすべて、私が知る悪です。
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   この仕事では、私は経済的にやってはいけないかもしれないという考えは、より悪魔的で恐ろしい悪でした。そのことが解った時に、私の問いは次のようなものになりました。それは「自分が信じたいものをどうしたら信じられるだろうか?」というものです。そしてそれは、シンプルにもう一度、意識の焦点を新たに設定するということに他ならなかったのです。
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   私たちは、ある特定の物事を信じ込むように自分自身に暗示をかけてしまうのです。私たちは一つの見方を選び、あるいは与えられた見解を取り入れ、そこに疑問を投げかけることのないままに、当然のこととして認識し受け入れてしまいます。同時にそれに相反する考え方もすべて除外してしまいます。こうしたことを、あまりにも自動的に行なってしまうために、別の考えを熟考することはまずありません。
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   私はすでに、自分が他の可能性を除外してしまうほど、一つの可能性だけを信じ込むように暗示をかけられることを知っていました。なので今度は、自分が信じたいと思うものに意識を集中させることに注意し、意識的にまったく同じステップを踏めばいいのです。そしてそれは、すごく上手くいきました。私は催眠療法家のキャリアとして、それにまつわる制限ある信念を手放していきました。
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   私は自分が守られているという認識を拡大し、それを自分の中にしっかり内在化できるように選択しました。神が私を創造し、その私が情熱を注げるものが催眠療法家であるならば、宇宙はあらゆる瞬間に、その喜びの最大限の表現を見たいと願うはずです。「大いなる源」は無条件に私を愛しているので、どんな方法であれ、私が自分自身を知りたいと願うものをサポートしてくれるはずです。
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   弁護士という仕事によってお金を稼げると信じていた私を、宇宙はサポートしてくれました。それなら私が新たに別の望むものを設定し直したとして、どうして宇宙がそれをサポートしてくれないと言えるでしょうか? 私は自分が進もうとしている方向を信じることを選びました。私は、あるがままの自分がサポートされることを信じる選択をしました。あるがままの私が愛されていると信じることを選びました。
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   宇宙がその無限の豊かさにおいて、私のあらゆる考えやアイディア、あらゆる願望、あらゆる計画をサポートしてくれると信じることを選びました。そして宇宙からのサポートは、これまでも、そしてこれからも常に適切で正しいと信じることを決心しました。私は自分に小さなマントラを作りました。それは次のようなものです。
「私は自分を信じます。私は自分の人生を信じます。私は、すべてなるものを信じます」
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   このマントラは私の神聖な呪文になりました。なぜなら信じることこそが、あらゆることの根幹にあるからです。私の意識の焦点は、ゆるぎなく明晰でした。時間が経過するにつれて、私の周囲に奇跡が起こり始めました。それは私の想像もつかないような仕方で機会が訪れたのです。あたかも波が私を行くべき所へ連れて行き、私はただボートに乗って座っており、景色の素晴らしさに驚いているような感じでした。
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   私はまさに、老子の「道は常に無為にして、而(しか)も為さざるは無し」(道[宇宙]はいつも何もしていないようでいて、しかもそれでいてすべてを為しているの意味)という智を信じて生きていました。
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 退行催眠療法セラピスト
                   ミラ・ケリーのメッセージ

   

恐れと疑いを手放す

  • 2019.03.16 Saturday
  • 11:54

 

 

   ダリル・アンカ氏によってチャネリングされている存在のバシャールは、私たちの魂がこの世で実現しようとしていることの周波数を、「肉体的次元で受け取ったワクワクする感覚」だと伝えています。それは私たちのワクワクする気持ちを刺激するようなことが、もっとも良く私たち自身を表しているのです。それは私たちの最高の表現の形を反映しています。
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   喜びは、私たちがもっともたやすく達成できるものを示しています。バシャールは、どんな時においても自分が一番ワクワクすることを行なうように奨励しています。最大の喜びとワクワクをもたらすような行動を取っている時に、私たちは本当の自分になり、本当の自分として生きることを宣言しているのです。
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   本来の自分は常にサポートを受けているので、私たちがワクワクするものはすべて、私たちの魂を成長、拡大させてくれます。それも楽しくかつ簡単に。ですが成長、拡大とは、情熱とともに湧き起こるあらゆる怖れに直面し、それを統合できなければ実現することはできません。成長とは恐怖心を避けたり、そんなものはないかのように振る舞ったりすることではありません。
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   光は暗闇を押し出しているのではありません。光は暗闇を貫き、輝きで満たしているのです。成長とは、内側にある恐れを洗い出し、それらを絶対的なものとしている背景の信念を発見し、新たな光と理解の元で照らし出すことを意味しているのです。
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   私たちがもっとも脅威、怖れを感じることに、私たちの最も偉大な可能性が横たわっています。バシャールは、「本当の自分のエネルギーは制限ある信念のフィルターにかけられてしまう」ことから、私たちが脅威に感じてしまうのだと述べています。こうした信念を精査し、洗い出し、手放し、もっと役立つような考え方と置き換えられれば、私たちはもっと偉大な自分へと成長、拡大して行くことができます。
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   したがって恐怖心とは、自分にとって役立たない考えを持っていることを、親切に教えてくれるメッセンジャーなのです。私たちが怖れを手放すことができれば、さらに喜びに満ちた方法で人生を体験することができるでしょう。
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   私にとって退行催眠の世界は、常に大きな関心を惹くものでした。それは少女時代にそうした本を読んで以来ずっと、私の最大の喜びと好奇心の源でした。病んでいた顎(あご)が奇跡的に治癒してからはなおさらでした。一方、私は弁護士として株式取引所で企業の弁護人をしていました。つまり、私の仕事はウォールストリートの進展に大きく依存していたのです。
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   そして2008年に世界を震撼させた金融危機は、一見、無関係に見えた私の業界にも影響を与えました。毎日のように流れる失職する弁護士たちのニュースは、誰の心にもパニックを引き起こし、私も例外ではありませんでした。それはあたかも、世界の終わりが訪れたかのように感じました。そして、ごく自然な疑問が湧きおこりました。それは「もし仕事がなくなり、弁護士として働けなくなった時、私は何ができるのか?」というものでした。(略)
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   私の恐れはお金についてでした。私は退行催眠という人を癒す仕事では、月々の支払いを賄うことはできないと信じ込んでいたのです。ですが、ありがたいことに、私には時間が与えられました。それから3年もの間、これまでの仕事を続けることができたのです。私はその間に、自分の持っている恐れを掻き立てるネガティブな信念に取り組む決心をしました。とはいえあなたの転換期は、あなたが望むように早めることができると覚えておいてください。私がこれだけ時間がかかったのは、それが必要だったからです。
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   この期間は私に安全感を与えてくれました。私は自分自身の信念、思い込みを精査する作業において、非常に誠実に徹底して行なったと思います。本書でも紹介した数々の原則に従い、自分自身の制限的な信念を手放せるよう、組み合わせて活用しました。そうした多くの信念は、私の子ども時代にまで遡る必要がありました。そして、私は両親から現実に関する概念を信じ込まされ、また両親もその両親からそれらを受け継いで来たということに気づきました。
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   ですが私はそれらの信念と格闘するのではなく、尊重することにしました。というのは、もし私がそれらをただ否定するならば、これまでの自分自身と、それを拠り所として作り上げたすべてのことを否定することになるからです。それらの信念の価値も認めながら、新たな現実として自分が認識したいものへと、徐々に変容させていくことにしました。
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   私のハイアーセルフと考える心は、とても息の合ったダンスを踊っているようでした。考える心はハイアーセルフに訴えました、「退行催眠を行なうことの中に、毎日を充実した気持ちで過ごせる何かがあると、あなたは示してくれていると信じます。でも私は怖いのです。私には支払うべき義務が山のようにあるのです」と。
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   するとハイアーセルフは「あなたを愛しています。あなたにとって最善のことを願っているので、このまま仕事を続けられるように計らい、あなた自身の制限ある信念に取り組むために要する時間を差し上げましょう。わたしを信じて大丈夫ですよ。あなたの安全を守ります」と答えました。私の考える心は、「ありがとう。私はこのまま仕事を続けます。ですが私が行くべき方向に進んでいる「しるし」を見せてください」と言いました。
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   私はゆっくりと確実に、自分自身の内なる恐れに取り組みました。同時に外にどんどん踏み出し、催眠療法家としての自分を世の中にアピールして行きました。ハイアーセルフは約束を守り、行く先々に「しるし」を与えてくれて、私を励まし元気づけてくれました。自分がワクワクすることを実行することで、私は自分自身とハイアーセルフ、宇宙に対してコミット(約束)することを再確認しました。そして自分のそうしたエネルギーを、行動にしっかり根付かせようとしました。
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   私はひたすらワクワクすることを行動に移し、そこから得られる幸福感によって、退行催眠療法家になることが自分を十分に支えてくれることを実感しました。それによって自分の生活が十分に支えられると実感すればするほど、もっと自分を委ねることができて、より大胆な行動を起こすことができました。そしてそれが、さらなる喜びをもたらしてくれたのです。
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   こうして少しずつ私は、法律家という仕事で生計を立てているという信念を手放すことができました。光はゆっくりと、しかし確実に恐れという暗闇を貫いていき、輝きで満たしていきました。
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退行催眠療法セラピスト
                   ミラ・ケリーのメッセージ

過去からの拘束を断つエクササイズ

  • 2019.03.14 Thursday
  • 11:07

 

 

   このエクササイズでは、急速に変容を起こすためのパワフルな方法を紹介します。それを実践することで、簡単に過去からの拘束を断ち切ることができるでしょう。このエクササイズは、人生のチャレンジに直面している人だけでなく、人生に関する自分自身の信念、つまり自尊心やお金、人間関係についてなどを変えたいと思っている人たちにも大変役に立つでしょう。
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   1人はもちろん、このエクササイズをセラピストとともに行なうこともできるし、信頼できる人たちと行なうことも可能です。またテキストを自分で読んで録音し、それを聞くこともできます。あるいは瞑想状態において、文章を読みながら自分自身を導くこともできます。このエクササイズを行なうための、最善の方法についてはあなたの直感に任せ、自由に想像力を働かせましょう。このエクササイズを行なうために、少なくとも20分間の静かな時間を確保します。

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   楽な姿勢になり、目を閉じましょう。ゆっくりとした深呼吸の後、自分が母親の子宮の中にいる小さな胎児だとイメージします。完璧な小さな創造物である自分自身を見つめてください。お母さんのお腹にいることの温かさと安全に守られている感覚を感じてください。
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   自分自身の神である本質を感じながら、自分が育(はぐく)まれ、愛され、常に必要なものを与えられていると知りましょう。あなたは必要なものをすべて持っています。そして想像力を働かせて、自分の誕生の瞬間を体験しましょう。あなたの望むような誕生の場面でいいのです。最初の息をした時、どんな感じがするでしょうか? 大きな喜びと期待、愛でもってこの世界に迎え入れられた感覚とはどういうものでしょうか? イメージしてみましょう。
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   自分が望むような子ども時代を経験するとしたら、それはどんなものでしょうか? 想像力を働かせてください。まさに自分がなりたかった大人に、今自分がなっているとして、その子ども時代の自分はどんな子どもでしょうか? その子どもになってください。実際はどうだったかとか、何が可能だったかといった抑圧的な思考で、想像力に規制をかけないでください。できる限り明るい光で頭の中のイメージを色どってください。
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   両親にどのように育てられたかったでしょうか? 全く違った形で起きてほしかった出来事はありますか? 起こってほしかった、あるいは起きてほしくなかった出来事はありますか? 両親や先生は、あなたにどんな真理(大切なこと)を伝えたのでしょうか? もっと裕福な家庭、あるいはもっとお金のない家庭で育ちたかったですか? 違う場所で育ちたかったですか? どんな学校に行きたかったですか? もっと違った友だちが欲しかったですか?
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   この新しい子ども、新しいあなたは、自分自身の価値や自尊感情について、どのように教わるでしょうか? 愛や人間関係、お金、仕事、その他のことについて、この子どもにどんな考えを持ってほしいですか? その子どもにそれらの新しい考え方や、存在の在り方を教えてあげてください。

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         その子どもはあなたを信じていて、あなたが教えることを絶対的な真理として吸収します。自分自身を知るためのこれらの新たな方法が、どのようにその美しい子どものエネルギーや細胞構造の中に、永遠に刻まれていくのかを感じてください。
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   その子どもが成長し、大人になった姿を思い浮かべてください。その大人が理想的なあなたの姿です。どんな大人になりたかったのでしょうか? あなたにとって最も充実した、最も幸せな人生とはどんなものでしょうか? このあなたは、今のあなたとどう違うのでしょうか? この理想的なあなたは、どんな生き方をしているのでしょうか?
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   次に、理想的なあなたと今のあなたが、お互いに引き寄せられていく様子をイメージしてください。理想的なあなたが今のあなたと融合するのを感じてください。2人が一つになるのを感じてください。あなたの波動が上がっていくのを感じてください。そのエネルギーに浸り、それが現在のあなたであると認識してください。それが新たな現実であり、新たなあなたなのです。新たなあなたとして生きることに献身してください。
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   あなたの中には、その新たな子どもがいます。あなたは、その子どもの過去を持った現実へと変化したのです。あなたは今、子ども時代についての観念を書き換えたのです。あなたは今、その子どもが大人になったバージョンとして生き、話し、行動することができるのです。あなたの行動を抑制する過去は、もう何もないということを知ってください。
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   自分の過去を選んでください。過去は、現在に作られるのです。新たな過去を作ることによって、新たな現在を作るのです。理想的な自分の人生を創造するのです。理想的な現在をサポートするような過去を選びましょう。今のあなたは夢を生きている、そんな現在です。
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   このエクササイズを行なうことで、あなたは変性意識状態、すなわち催眠状態になります。私のクライアントと同様に、あなたは全く異なる人物になったかのように、このトランス状態から目覚めるでしょう。自分がより軽くなったように感じるでしょう。肩の荷が下りて、もっと楽に呼吸ができるようになったように感じ、楽観的な自分に出会うでしょう。
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   このプロセスを通じて、能力を最大限に発揮した自分になることを自分自身に許すでしょう。それが真実のあなた、すなわち最も創造性豊かで、最も表現豊か、そして楽しいあなたです。この感覚に留まりましょう。あなたの新しい波動として、身体の細胞の一つ一つに染み渡らせてください。それを信じ、そのように行動し、このエネルギーの状態から自分自身の望む人生をつくり出してください。
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   「こんな想像は現実ではない!」という考えが浮かび上がってきたら、本書で紹介した可能な自分について、あるいはパラレル・リアリティ(並行現実)についての概念を思い出してください。あなたの人生の語り手は、あなた自身であることを忘れないでください。そして「本当のこと」とは、優れて主観的な経験であることを明記してください。あらゆる可能な現実にはさまざまなバージョンがあり、体験している人にとってはどれもが「本当」なのです。
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   私は何も、友人に嘘八百を並べなさいと言っているのではありません。あなたのエネルギーやその調整の仕方、態度、信念を変えることを勧めているのです。それはあなた自身を解放し、あなたの望むような人生を体験することをお勧めしているのです。あなたが自分の知る人生や記憶している人生に「何か」が起こらなかったという理由で、そこに価値を見出せないということを意味するわけではありません。
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   これまでとは異なる方法で、自分自身を体験すればよいのです。あなたが理想の自分であるパラレル・リアリティ(並行現実)に、意識を向ければいいだけなのです。最高に充実した人生を送るための許可を求める必要があるのは、自分自身だけなのです。自分にその許可を与えてください。変化とはそれくらい簡単なことなのです。
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 退行催眠療法セラピスト
                   ミラ・ケリーのメッセージ

    

その出来事から何を学んだのか

  • 2019.03.12 Tuesday
  • 11:21

 

 

   自分が自分の経験をつくり出しているとはっきり認識する時、はじめて私たちはその状況から抜け出すことができます。どのような状況においても、どんな相手であっても、あなたは被害者ではありません。あなたは力強い創造者なのです。ですが私たちの文化は、人生とは常に「持って生まれた運」というような不可解な現象により、不平等にできていると教えています。でも文化的な信条が必ずしも、私たちの人生に当てはまるわけではないことを知っておく必要があります。
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   これまでのあなたの人生は、周囲の人たちの信条や、あるいはあなた自身が無意識に吸収し、当然のこととして受け入れてしまった信念に基づいたものであったかもしれません。ですがそれらは、同じメロディーを繰り返し流す傷ついたレコードのように、あなたの意識に繰り返し浮かぶ思い込み、想念に過ぎません。
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   神経学的な見地から言えば、あなたが自分自身と人生について考えていることは、脳内の細胞経路を走っている電気パルス以上のものではありません。しかもこれらのパルスや経路は、情報を伝達し、吸収するためにあなたの身体がつくり出したものです。そして、同じ思考を繰り返し考えることで、これらの生体構造はより強固に固められてしまいます。そのために私たちの多くは、ある特定のことを考える時に、固定された思考が標準規定となってしまっているのです。
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   したがってよりポジティブな考えがあったとしても、それが真実だとは思えません。というのも、すでに確立された自分の神経システムと矛盾するからです。ですがたとえ矛盾と感じたとしても、よりポジティブな考え方の方を採用して欲しいと思います。すべての新たな思考は、あなたのこれまでとは異なる配線を引くことで、あなたの脳を変えていきます。つまり、すべての新しい考え方があなたのものの見方を変えていくのです。すべての新たな考えは、新しい現実を作ります。そして、あらゆる新たな思考は、なりたい自分にもっと近づけてくれるのです。
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   あなたはとても上手くこれまでの人生のあらゆる面を生きて来ました。そして人生のテーマが明らかになった今、今度は別のことを試してみる、という選択があなたに与えられています。自分の人生を心地よいものだと感じるために、世界が変わる必要はありません。その代りに、自分の内なる世界が変容することに焦点を合わせてください。そこに信頼を置いてください。時が来れば、世界はあなたの内側に起きている変化を反映するでしょう。
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   自分自身の持つ信念、思い込みに気づいてください。そして、それをよく吟味し、より助けとなってくれるような新しい考え方に置き換えていきましょう。あなたの内面にその力があります。変える力を持っているのはあなたであり、あなたはあなた自身の宇宙のマスターです。こうした見地に立てるようになると、根幹から支えられるパワーと一体となるような感覚が湧いて来ます。
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   私たちの多くが、ただ社会のデフォルト(標準規定)から創造しています。しかも自分が創造していることに気づいていないので、意識的に創造に関わることができません。ですがこのデフォルトによる創造も重要な経験には違いありません。というのも、自分が本当は何を志向しているのかに気づかせてくれるからです。私たちはこの瞬間にも、自分がなりたい自分になること(考え方や振る舞い、行動において)を宣言し、選択し、実行することができるのです。
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   繰り返しますが、真のパワーは「今この瞬間」にあるのです。この瞬間において私たちはなりたい自分を創造するのと同時に、過去や未来もつくっているのです。私たちが人生を経験できるのは「この瞬間」だけです。すでに議論したように、私たちが「時間」と認識する出来事の連続性は「幻想」です。それはとても便利な構造なのです。肉体的な存在の次元に、強烈に焦点を合わせている私たちの考える心/エゴは、時間というものを、組み立てるためのツールとして使っているのです。
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   記憶も、現在の瞬間(あなたの脳に)つくられたものです。記憶や思い出も、今の瞬間にあなたが考えていることに過ぎません。あなたが選んだ記憶やその「過去」の思い出を、どのように体験したいかを決定づけるのは、あなたが今考えていることや、自分について抱いている現在の自分像です。あなたを取り巻くもの、つまり人間関係や物、出来事などは、それ自体ではニュートラルな偏りのない中立的で動きのないものです。
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   人生のいかなることにも、あらかじめ決められた価値などはありません。それはあなたが自分自身の信念、価値観に基づき、どのように解釈するかによって環境が意味づけられていくのです。あなた自身のユニークな考え方に基づいて、物事に独自の主観的な意味づけを与える力を持っているのはあなただけです。例えばステーキの写真を見て、おいしそう、すぐ食べたいと思う人もいるでしょう。一方でベジタリアンの人たちにとっては不快でしかないでしょう。それは自分たちが対抗しているもの(屠殺)の象徴だと思うでしょう。
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   同じ写真でも見る人によっては「良いもの」「悪いもの」となるのです。同様にあなたの人生に起こる出来事も、どちらにも偏らないニュートラルな現象です。そして、そこに「良い」「悪い」と意味付けするのはあなたです。「特定のネガティブな出来事を経験することで、自分はそこから何を得ただろうか?」と自問してみてください。あらゆる出来事が、学ぶ機会を提供しています。それはたとえ、そんな方法で自分について学びたくはなかった、としてもです! 
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   本来、あらゆる状況はニュートラル(どちらにも偏らず、中立的で動きがない)と認識することで、それらに対してあなたがどのように反応したかを認識し、その経験から何を学んだかを知ることができます。そしてその出来事をどのように解釈し、新たな見方をするかを選択することができます。その経験から学んだことや得たものに焦点を当て、すべてをポジティブ(前向き)に解釈することで、自分を否定して価値を下げたり、自己憐憫に浸る必要もなくなります。
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 退行催眠療法セラピスト
                  ミラ・ケリーのメッセージ

   


   

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